2022/10/16
なぜヘアカラーをすると傷むのか
ヘアカラーをする際は髪の表面だけでなく、内部にまで薬剤を浸透させます。しかし髪はキューティクルがいくつも折り重なっている状態で内側がしっかりガードされているので、その薬剤をただ付けただけでは中々色が定着しません。
そこで別の薬剤を使用して、キューティクルを開かせるところから始めます。そうすると保護機能が失われるので、内部にまでしっかりと浸透できるようになります。ただそれは自然な状態から無理矢理形を変えることになるので、髪が傷んでしまうというわけです。
使用する薬剤の強さ次第では、キューティクルが多く剥がれ落ちる可能性もあります。また髪の内側にはキューティクルとは別に、コルテックスという保護組織があります。ヘアカラーの薬剤はそのコルテックスにもダメージを与えるため、髪の内側と表面の両方に負担がかかります。
予防と改善方法
ヘアスタイルを作るためにカラーをするのであれば、程度の差はあっても髪に傷みが発生するのは避けて通れません。そのためカラーをする頻度を下げることが予防として有効です。ある程度地毛が伸びてきてもヘアスタイルの一部にできるような工夫をするのも良いでしょう。
もしカラーの頻度を変えたくないのであれば、日ごろのケアに力を入れると良いです。特に毎日使用するシャンプーやトリートメント選びには注意をしましょう。ただでさえカラーの薬液で傷んでいる状態なので、洗浄力が強すぎるなど刺激を与えるものは避けなければなりません。
また乾燥はキューティクルを開かせる原因となり、特に一度開かされたカラー後は傷みが激しくなりやすいです。したがって長期間潤いを保てるような対策も重要です。保湿作用のあるトリートメントを選んだり、日中にヘアミストを使ってみるのも良いでしょう。